小児ぜんそく(子どもの病気)

小児ぜんそく

成人の3%、小児の6%がぜんそくにかかっていると考えられています。

◇「ぜんそく」とは?

ぜんそくは、気管支の過敏性のため、気管支が収縮し狭くなることによりおこります。
発作のときにはゼイゼイ・ヒューヒューという音を伴う呼吸をしたり、咳がでて苦しくなる病気です。小児の場合はダニ、ハウスダスト(家塵)、動物(イヌ、ネコ、トリ)のフケなどのアレルゲン(原因抗原)に対する抗体を持っているアトピー型ぜんそくです。

◇アレルゲン

最近は血液検査でお子さんが何のアレルギーであるか?調べることができます。検査でアレルゲンが判明したら、そのアレルゲンを家庭周囲の環境から除去する努力が必要になります。ダニやハウスダストがアレルゲンである場合はジュウタンをフローリングに変更したり、布団を掃除機でまめに吸い取ったりしてください。動物にアレルギーのある方のみならず、ぜんそくのお子さんは動物を飼うことを避けてください。

◇環境因子

小児では風邪でもぜんそくがおこります。かぜにより気管支の粘膜が弱るとアレルゲンとの反応が急速におこりぜんそくが発症します。かぜが治るとぜんそくもおさまりますが、アレルギー体質が治ったわけではありません。

運動誘発ぜんそくとはぜんそくのお子さんが、急に激しい運動を始めたり、長距離を走った時におこります。特に冷たく乾いた空気を吸う冬季に多くみられます。逆に温水プールでの運動では起こりにくく、ぜんそくのお子さんには水泳が勧められます。

天気の変化つまり気圧の変化により誘発されることもあり、台風の前後には発作を起こされることがあります。また、大気汚染、タバコの煙、精神的緊張により誘発されることもあります。

アスピリンなどの鎮痛解熱薬で誘発されることがあります。成人のぜんそくの10%にみられます。風邪薬の中にも含まれるものもあり、薬を飲むときは医師の指導を必要とします。

◇ぜんそく治療の3つの大原則

A)気管支の炎症をおさえること。
B)狭くなった気管支をひろげること。
C)アレルゲンをできるだけ避けること。

A)気管支にはアレルギー型の炎症がおこっています。そのため、少し気の長い話になりますが、半年から1年のあいだ炎症の原因物質であるロイコトリエンを押さえるお薬かステロイドの吸入薬を続けます。どちらも副作用は少なく、この治療がベースになります。自己判断で治療を中断しないでください。

B)発作がおこっている場合は狭くなった気管支を広げる必要があります。気管支拡張剤(飲み薬)や気管支拡張剤の貼り薬、吸入薬があり状況に応じて使い分けます。ただし、副作用もありなるべく短期間でとどめられるように調節します。

C)お母さんはアレルゲンをお子さんに吸わせないように徹底的に家庭環境を整えてください。これを怠るとぜんそくの治療を終了することができなくなります。しかし、親戚や友人の家で吸い込んで発作を起こすこともありますのでご注意をおねがいします。

◇耳鼻科と小児ぜんそく

成人とは異なり小児のぜんそくは70%が治癒します。逆に不十分な治療では、成人に持ち越してしまうこともあります。鼻づまりや後鼻漏(痰)は上気道抵抗を悪化させ、ぜんそくの治りを悪くします。当クリニックでは、耳鼻科の利点を生かしつつ、早く治癒グループに入れるようにお手伝いしたいと考えています。

子どもの病気

  • 急性中耳炎
  • 蓄膿症
  • 滲出性中耳炎
  • 小児ぜんそくのお母様へ